ブランド総合研究所は、住民視点で地域の課題を探る「地域版SDGs調査」を今年初めて実施しました。
その中で秋田県は、住民幸福度、住民満足度、住民定住意欲度ランキングで全国ワースト3冠という不名誉な結果となってしまいました。。
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調査は2019年7月に、全国47都道府県の約1万6,000人を対象として実施されました。
今回の調査では、「幸福度」「生活満足度」「愛着度」「定住意欲度」などの基本指標と、SDGsの分類に基づいた具体的な住民の悩み(48項目)、社会が取り組むべき課題(48項目)について行われました。
住民の満足度が高い県には都市圏や西日本の県が多くランクインしました。
満足度が低い県には、東北地方や中国四国地方など、地方の人口減少が深刻な県が多くランクインする結果となりました。
幸福度ランキングについては、幸福度の高い県には西日本の県が多くランクインする結果となり、幸福度の低い県は、10位の広島以外は東日本の県で占められる結果となりました。
定住意欲度ランキングの高い県は、沖縄と大都市圏で占める結果となり、定住意欲度の低い県については、北関東や東北5県などがランクイン。
以前記事化にした魅力度ランキング
と相関関係が見られる結果となりました。
なお、住民幸福度には今回の調査項目との総関係は見られなかったものの、
満足度や定住意欲度に関しては、「電車や路線バスの廃止・減便」「病院医療施設の不足」「低収入低賃金」「人口減少・過疎化」「商店街の疲弊・店舗の減少」「少子化」などについて相関関係がみられました。
人口減少が著しいことがこのワースト3冠という結果になっているのか、逆にワースト3冠だから人口減少が大きな課題となっているのかは、判断が難しい部分があります。
しかし、今回の調査からは、ワースト3冠という厳しい結果と「人口減少問題」に強い相関関係があることは事実です。
今回の結果が著すような秋田県に漂っている閉塞感を打破するためには、人口減少を食い止め、人口の維持、そして増加へ転じる政策を打ち出していかなければならないのではないでしょうか。
以前にも書いたように、秋田県の人口問題は深刻な現状からさらに悪化し、40年後には秋田県の人口は40万人にまで激減します。
秋田県も2000億円を投じて人口減少問題の解決に取り組んでいますが、果たしてその費用に見合う効果を得られているでしょうか?
現状の厳しい数字を直視して抜本的に見直し、今までのやり方を変えて対策を考えていかなければ秋田は消滅します。
皆さんはどのように考えるでしょうか?
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